日本橋再生計画第3ステージ発表イベントに、J-SPARCプロデューサーが登壇
2019年8月29日、三井不動産株式会社が開催した日本橋再生計画新ステージ始動に係る記者発表会でのOPEN TALK SESSION「宇宙×街づくり」に、菊池優太J-SPARCプロデューサー・Space Food X副代表が登壇しました。
モデレーター佐藤将史理事((一社)SPACETIDE)のもと、津田佳明チーフ・ディレクター(ANAホールディングス㈱デジタル・デザイン・ラボ)や七尾克久部長(三井不動産㈱日本橋街づくり推進部)と共に、宇宙ビジネスを進めるにあたり、”日本橋”のいまとこれからについて語り合いました。
セッションの様子(左からモデレーター佐藤氏、次いで菊池(JAXA)、津田氏(ANA HD)、七尾氏(三井不動産))
変わるJAXA、共創し始めたJAXA
(菊池)世界の宇宙開発は、米国のSpaceXなどの登場によりここ数年でめまぐるしく状況が変わっています。これまでJAXAは、ロケット、人工衛星、宇宙ステーションなどいわば“国家プロジェクト“の推進にリソースの大部分を占めてきましたが、日本においても宇宙ベンチャーが30~40社と増えてきた中で新しい役割が求めらているんです。昨年度から、JAXAが培ってた技術や経験などを活かして、民間(ベンチャー)企業と共創しながら事業化を目指したり、産業創りを後押しすることがJAXAの事業の新しい柱となりました。この取り組みに、JAXAのエンジニアも、民間企業と共創活動にキラキラした目で取り組んでいますし、共創相手である民間企業側にも大学時代に航空宇宙を勉強していましたという人も結構いて、企業にとってもJAXAにとっても宇宙ビジネスは「新規事業」であり挑戦的取り組みで、原動力は根底にあるパッション(熱量)であることを実感しています。また、国もこの業界の人材流動性も高めようと試みていますし、最近は、JAXAでの経験を活かしてベンチャーで働く人も少しずつ出てきました。
※2018年5月から始動したJ-SPARC(2018年度は150件超の問い合わせと約20の共創プロジェクトを実施)
https://aerospacebiz.jaxa.jp/solution/j-sparc/
ライフサイエンス分野の次は「宇宙」
(菊池)実際、日本橋で勤務するときは、服装も自然とラフな感じで、同じモチベーションをもった仲間が集い会えるということも魅力です。宇宙ビジネス拠点/X-NIHONBASHI(日本橋室町1-5-3 福島ビル7階)では毎週のようにイベントも開かれており、イベントに参加する学生も多く、X-NIHONBASHIでの懇親会が終われば、自然と2次会は日本橋の路地で一杯という流れができつつありますね(笑)
日本橋から6街道目は「宇宙」
左から佐藤氏(SPACETIDE)、七尾部長、菰田社長(三井不動産)、菊池(JAXA)、津田氏(ANA HD)
日本橋再生計画第3ステージ構想・新たな産業の創造に係る戦略カテゴリーとして「モビリティ」「食」「宇宙」を掲げた三井不動産㈱七尾部長より「将来に向けて夢ある「宇宙」についても応援していきたい。場づくりだけでなく機会づくりにも取り組み、オープンイノベーション活動の輪の中に社自ら積極的に入り込んでいきたい。」と今後に向けた意気込みを語りました。