みなさんこんにちは。
宇宙ビジネスMEDIA編集長の池田 真大(いけだ まさとも)です!
ispace社の打ち上げが遂に発表されましたね!!
予定としては平日の日中ですがみんなで応援しましょう✨
リリース
株式会社 ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下 ispace)(証券コード 9348) は 本日、 日本橋浜町の ispace 本社 にて記者会見を開催し、 Mission 2 “SMBC x HAKUTO-R VENTURE MOON“(以下ミッション 2)の打ち上げ予定日が、2025 年 1 月 15 日(水)に確定したことを発表しましたのでお知らせいたします。
打ち上げ予定日時:2025 年 1 月 15 日(水)*¹午後 3 時 11 分(日本時間)
午前 1 時 11 分(米国東部時間)
打ち上げ場所:米国フロリダ州ケネディー宇宙センター 39A射点
*¹ 上記の日時は、天候等の状況に応じて変更となる可能性があります。
また、本記者会見では、ispace のコーポレートパートナーであるシチズン時計株式会社 のグループ会社、シチズン TIC 株式会社のカウントダウンビジョン CDV-100 を活用した、ミッション 2 のカウントダウン・クロックを初お披露目しました。
このクロックには、打ち上げまでの詳細な時間が表示され、 打ち上げ後は着陸までのカウントダウンに切り替わり、 ispace の再挑戦 までの時を共に刻む予定です。
■ ミッション 2 で輸送するペイロードについて
ispace はミッション 2 の RESILIENCE ランダーに 6 つのペイロードを搭載し、輸送します。
• HAKUTO-R のコーポレートパートナーである高砂熱学工業株式会社の月面用水電解装置
• 株式会社ユーグレナの月面環境での食料生産実験を目指した自己完結型モジュール
• 台湾の国立中央大学宇宙科学工学科が開発する深宇宙放射線プローブ
• 株式会社バンダイナムコ研究所の「GOI 宇宙世紀憲章プレート」
• ispace の欧州法人 ispace EUROPE が開発したマイクロローバー”TENACIOUS”
• スウェーデンのアーティストによるムーンハウスと呼ばれる赤い小さな家
また、RESILIENCE ランダーには、人類の言語と文化遺産を保護したユネスコのメモリーディスクも搭載しています。
■ ミッション 2 マイルストーン
ispace は打ち上げから月面着陸まで、10 段階のマイルストーンを設定しました。
各マイル ストーンには基準を設け、達成を目指します。
基準に基づき評価された結果は、後続する開発中のミッションに適宜フィードバックされます。
マイルウストーン | クライテリア | |
Success 1 | 打ち上げ準備の完了 | ・RESILIENCE ランダーすべての開発工程を完了 ・打ち上げロケットへの搭載が完了 ・世界の多様な地域で柔軟にランダーを組み立てること が出来る能力の実証 |
Success 2 | 打ち上げ及び分離の 完了 | ・ロケットからランダーの分離が完了 ・ランダーの構造が打ち上げ時の過酷な条件に耐えられ ること、および設計の妥当性を再確認するとともに、 将来の開発・ミッションに向けたデータを収集 |
Success 3 | 安定した航行状態の 確立 | ・ランダーと管制室との通信を確立し、姿勢の安定を確 認するとともに、軌道上で安定した電源供給を確立 |
Success 4 | 初回軌道制御 マヌーバの完了 | ・初回の軌道制御マヌーバを実施し、ランダーを予定軌 道へ投入 |
Success 5 | 月フライバイの完了 | ・打ち上げ約 1 か月後に、月フライバイを完了 ・深宇宙航行を開始 |
Success 6 | LOI 前全ての深宇宙軌道制御マヌーバの 完了 | ・太陽の重力を利用した全ての深宇宙軌道制御マヌーバ を完了し、月周回軌道投入マヌーバの準備を完了 ・ispace の深宇宙におけるランダー運用能力と、航行軌 道計画を再実証 |
Success 7 | 月周回軌道への到達 | ・最初の月周回軌道投入マヌーバによるランダーの月周 回軌道投入の完了 ・ランダーとペイロードを月周回軌道に投入する能力を 再実証 |
Success 8 | 月周回軌道上でのす べての軌道制御マヌ ーバの完了 | ・着陸シーケンスの前に計画されている全ての月軌道制 御マヌーバを完了 ・ランダーが着陸シーケンスの開始準備が出来ているこ とを実証 |
Success 9 | 月面着陸の完了 | ・月面着陸を完了させ、今後のミッションに向けた着陸 能力を実証 |
Success 10 | 月面着陸後の安定状 態の確立 | ・着陸後の月面での安定した通信と電力確保を確立 |
◼株式会社 ispace 代表取締役 CEO & Founder 袴田武史のコメント
「TENACIOUS ローバーを搭載した RESILIENCE ランダーは、Falcon 9 ロケットに搭載が完了し、もうまもなく打ち上げ準備が整います 。共に歩み続けてくれる全ての従業員、ご家族 、私たちのビジョンに共感し信じ続けてくれる株主、HAKUTO-R パートナー、お客様や政府関係者、すべての皆様の想いと共に、このミッション 2 を成功させます。これは、ispace にとって新たな章の幕開けとなります。」
◼株式会社 ispace (https://ispace-inc.com/jpn/)について
「Expand our planet. Expand our future. ~ 人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。
日本、ルクセ ンブルク、アメリカの 3 拠点で活動し、現在約 300 名のスタッフが在籍。
2010 年に設立し、 Google Lunar XPRIZE レースの最終選考に残った 5 チームのうちの 1 チームである「HAKUTO」を運営した。
月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のラ ンダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。
民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月デー タビジネスコンセプトの立ち上げも行う。
2022 年 12 月 11 日には SpaceX の Falcon 9 を使用し、同社初となるミッション 1 のランダーの打ち上げを完了。
続くミッション 2 の打ち上げは 2025 年 1 月 15 日i に、ミッション 3 は 2026 年ii 、ミッション 6 は 2027 年にiii 打ち上げを行う予 定。
ミッション 1 の目的は、ランダーの設計および技術の検証と、月面輸送サービスと月面データサービスの提供という事業モデルの検証および強化であり、ミッション 1 マイルストーンの 10 段階の内 Success8 まで成功を収めることができ、Success9 中においても、着陸シーケンス中のデータも含め月面着陸ミッションを実現する上での貴重なデータやノウハウなどを獲得することに成功。
ミッション1で得られたデータやノウハウは、後続するミッション 2 へフィードバックされる予定。
更にミッション 3 では、より精度を高めた月面輸送サービスの提供によって NASA が行う「アルテミス計画」にも貢献する計画。
◼HAKUTO-R (https://ispace-inc.com/jpn/m1)について
HAKUTO-R は、ispace が行うミッション1およびミッション2を総称する、民間月面探査プログラム。
独自のランダー(月着陸船)とローバー(月面探査車)を開発して、月面着陸と月面探査の2回のミッションを行う。
SpaceX の Falcon 9 を使用し、2022 年にミッション1(月 面着陸ミッション)のランダーの打ち上げを完了。
2025 年 1 月 15 日 iv にミッション2(月面探査ミッション)の打ち上げを行う予定。
オフィシャルパートナーである株式会社三井住友銀行により命名された Mission 2 “SMBC x HAKUTO-R VENTURE MOON”には、新たな始まりやチャンスの意が込められている。
HAKUTO-R はオフィシャルパートナーとして株式会社三井住友銀行、コーポレートパートナ ーとして、日本航空株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、日本特殊陶業株式会社、シチズン時計株式会社、 スズキ株式会社、 高砂熱学工業株式会社、 SMBC日興証券株式会社、 Sky株式会社、Epiroc AB、株式会社ジンズ、栗田工業株式会社が参加している。
i 2025 年 1 月時点の想定
ii 2025 年 1 月時点の想定
iii 2025 年 1 月時点の想定
iv 2025 年 1 月時点の想定
あとがき
ispaceのMission 2 “SMBC x HAKUTO-R VENTURE MOON“の打ち上げ予定日が、2025 年 1 月 15 日(水)に確定し、あと6日です!!
お披露目のあったミッション 2 のカウントダウン・クロックは打ち上げ後は月面着陸のカウントダウンに切り替わるのでソワソワが続きますね!
代表取締役の袴田氏のコメントにもありますが、多くの人たちが応援をしていて、多くの人たちの夢が詰まっているチャレンジです。
直接的に関わっていなくても、勝手に仲間意識持って盛り上がっちゃいましょう✨