こんにちは!

皆さん毎年色々な季節の様々な時間に沢山の星が上空を

流れているのをご存知でしょうか?

今回は、流れ星のでき方と四季折々の流星群についてお話しようと思います!

 

流れ星って何だろう??

まず最初に、流れ星のでき方は知っていますか?

皆さんが見ている流れ星は、実はほとんどのものが米粒位の小さな砂利や、砂粒なのです。

流れ星は、大気圏に米粒サイズの物質が突入し燃えたり、電気物質を纏うことによって見えているものなのです。

また、この物質の大きさが大きければ大きいほど明るくなり、長時間見ることができます。

中には、大気圏を突入し爆発する流星がありますがそれは、火球と呼ばれます。

また、火球より大きいと燃え尽きず落下してくるものがありそれが隕石と言われています。

 

流れ星の正体?!

 

流れ星の正体ですが、上では、米粒位の小さな砂利や、砂粒と表記しましたが、

それは彗星小惑星から放出されたものです。

彗星は、夜空に尾を引くことから、ほうき星とも呼ばれ、細長い楕円の軌道を描きながら太陽の周りを長い年月をかけて回っていきます。

また、彗星の核の部分は汚れた雪だるまといわれ大量の氷や、ドライアイス塵などが混ざった状態です。

それが、太陽の周りを通る時に太陽の熱により彗星の核から氷やドライアイスが蒸発し吹き出すときに一緒に塵が出ていき、太陽に近付くと吹き出す量が増えていきます。

一方、小惑星はその名が示すように、小さな惑星で、大きさは普通の惑星などに比べると小さいですが、惑星と同様、太陽の周りを回る天体です。

小惑星から流星物質が放出されるのは、何かが小惑星に衝突したときです。

天体同士の衝突はそれほど頻繁に起きませんが、小惑星は非常に数が多いので、小さな天体と衝突することがあり、その際に破片が飛び散り、流星物質となるのです。

 

流星群に関する用語

流星群を紹介する前に、流星群にかかわる用語を簡単に説明します。

極大(きょくだい)とは……..

流星群の活動が、観測場所や観測条件によらず、最も活発になる日のことを言います。

毎年同じ日が極大日というわけではなく、その年ごとによって極大日が1,2日前後します。

 

母天体(ぼてんたい)とは…….

流星群を生む物質を放出している天体です。

彗星、または最近まで彗星だった小惑星の軌道が地球の軌道と交差するときに、流星群として観測されます。

母天体が回帰、または通過した直後は通常より活発な流星群となるようです。

公転周期とは、天体が母天体の周囲を一周するのに要する時間のことを言います。

 

放射点とは…….

(提供:朝日新聞)

流星群に属する流星が放射状に飛び出してくるように見える天球上の中心となる1点のことを言います。

輻射点ともいわれています。

 

三大流星群

毎年ほぼ安定して多くの流星が出現する流星群「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」は、三大流星群と呼ばれています。

 

春に見ることができる流星群

4月こと座流星群:4月16日~4月25日 極大4月22日

(今年のこと座流星群ははっきりと見えていたようです。)

ギリシャ神話の「オルフェウスのたて琴」が由来で、楽器のたて琴の形を現した星座です。

母天体は太陽の周りを約400年の周期で公転するサッチャー彗星ですが、彗星の公転周期と突発出現の周期はあまり関係がないようです。

 

みずがめ座η(エータ)流星群:4月19日~5月28日 極大5月6日

(今年は、あまり見えなかったようですね…….)

母天体は、ハレー彗星です。

オーストラリアなどの南半球では活発な流星群として知られています。

(ハレー彗星は76年周期で太陽の周りを公転している彗星です。イギリスの天文学者エドモンド・ハレーにちなんで名づけられました。)

 

夏に見ることができる流星群

みずがめ座δ(デルタ)南流星群:7月12日~8月23日 極大7月30日

(こちらは、今年は見えなかったので去年の動画ですね。)

北群と南群にわけられる場合もありますが、現在は南群だけがほぼ観測されており、南群だけを「みずがめ座δ流星群」と呼ぶことが多いです。

母天体は、しぶんぎ座流星群と同じと考えられています。

 

ペルセウス座流星群:7月17日~8月24日 極大8月13日

(ペルセウス座流星群今年は見えていたようです。)

三大流星群の一つで、流星数が多いのが特徴です。

母天体は、スイフト・タットル彗星で、太陽の周りを約130年の周期で公転しています。

 

秋に見ることができる流星群

おうし座南流星群:9月10日~11月20日 極大10月10日

放射点が南と北に分かれており、それぞれ南群、北群と呼ばれています。

火球と呼ばれる明るい流星が多く流れる流星群です。

母天体は、太陽の周りを約3.3年の周期で公転するエンケ彗星と言われています。

 

オリオン座流星群:10月2日~11月7日 極大10月21日

オリオン座流星群は、流星群の中で二番目に速度の速い流星群です。

明るい流星が多く、眼視観測で観測しやすい流星群で、母天体がハレー彗星です。

 

10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群):10月6日~10月10日 極大10月8日

約6.5年周期で太陽を公転しているジャコビニ・ジンナー彗星が母天体の流星群です。

「りゅう座ガンマ流星群」と呼ばれることもあります。

おうし座北流星群:10月20日~12月10日 極大11月12日

おうし座南流星群と同じく、放射点が南と北に分かれており、それぞれ南群、北群と呼ばれています。

火球と呼ばれる明るい彗星が多く流れる流星群です。

母天体は、太陽の周りを約3.3年の周期で公転するエンケ彗星と言われています。

 

冬に見ることができる流星群

⚠️しし座流星群:11月6日~11月30日 極大11月18日(直近で見える流星群です)⚠️

(こちらの動画は朝日新聞社さんが10月28日から現在もライブ配信しているものです。)

母天体はテンペル・タットル彗星です。

1799年、1833年、1866年、1966年などに激しい流星嵐が観測されています。

2003年以降は流星数が少なくなっています。

ふたご座流星群:12月4日~12月17日 極大12月14日

(これからみられるものなので、去年のものになります。)

三大流星群のひとつで、多くの流星が見られます。

母天体は、フェートンだといわれています。フェートンは1.43年の公転周期を持つ近地球小惑星のひとつです。

 

しぶんぎ座流星群:12月28日~1月12日 極大1月4日

(これからみられるものなので、去年のものになります。)

1年の終わりから最初に見ることのできる流星群です。

三大流星群のひとつですが、流星の出現数は年によってかなりムラがあるので、どのくらい流れるのか予想が難しい流星群です。

現在は存在しない「壁面四分儀座(へきめんしぶんぎざ)」という星座に由来しています。

「りゅう座ι(イオタ)流星群と呼ばれることがありますが、正式には「しぶんぎ座流星群」が用いられます。

母天体は諸説あり、まだ確定はしていません。2003年に発見された小惑星番号196256の小惑星やマックホルツ彗星が有力視されています。

 

流星群を見るためには

1.流星群の活動

流星群の活動は徐々に活発になり、最も活発な時期である極大日を迎え、その後、沈静化していきます。

たくさんの流星を見るためには極大日付近を狙いましょう。

2.放射点の高度

放射点の高度が高いと、流星の元になるチリが真上近くから大気に飛び込んできます。

チリの数が多いと流星の数も多くなります。

3.月明かり

月が明るいと、その明るさに隠れてしまい流星が見えずらくなってしまいます。

なので、満月や満月に近い日を避けて見るとより多くの流星を見ることができます。

4.場所

流星などほとんどの天体が出す光は、街灯の明かりに比べるととても弱い光です。

人工の明かりが多いと、それだけ見ることのできる流星の数が少なくなってしまいます。

人工の明かりが少なく、できるだけ空が広く見渡せる場所を選びましょう。

 

東京で流星群をきれいに見れる場所

23区内では人口の明かりが多いので明るい流星しか見えないようです。
しかし東京の少し奥まで行くと自然が広がり、人口の明かりが少なく見やすい場所があります。
流星が見えやすい東京のスポットを紹介したいと思います。

奥多摩湖

東京でもよく見えるスポットとして有名なのが奥多摩湖です。東京駅から電車や車で約2時間30分程で行くことができる場所です。

奥多摩湖の中でも「奥多摩ダムサイトパーキング」と「月夜見第二駐車場」の2ヵ所が人気のスポットとなっています。

住所:東京都西多摩郡奥多摩町原
アクセス:JR「奥多摩駅」からバスで15分「奥多摩湖」下車すぐ

武蔵の森公園

国立天文台がそばにある公園です。周りに高い建物がなく空を広く眺めることができるスポットです。

東京駅から多磨駅までは電車で約50分程で行くことができます。

住所:東京都府中市朝日町3丁目、調布市西町、三鷹市大沢5・6丁目
アクセス:西武多摩川線「多磨駅」から徒歩5分

夢の島公園

夢の島公園は新木場駅が最寄りの駅となっています。

東京駅からだと電車で10分で行くことができます。

24時間開放されているので、星を見るために夜に行くことも可能です。

住所:東京都江東区夢の島2-1-2
アクセス:地下鉄有楽町線・JR京葉線・りんかい線「新木場駅」から徒歩15分

 

流星群にまつわる話🌠

皆さんは、流れ星が見えている間に3回願い事を唱えるとその願いが叶う。というお話を小さい頃に誰かに聞かされましたか?

残念ながらこの話には明確な根拠はないのです。流れ星が流れこちらに見えている時間はわずか0.5秒〜1秒とほんの一瞬なのです。

そんな一瞬の間に1回だけではなく3回も唱えるというのはとても困難ですね……。

ではなぜこのようなお話が広まったのでしょうか?

実は世界各地で、似たようなお話が昔から存在していたようです。(詳しいお話はこちらから)

もちろんこれはあくまで一説に過ぎません。

なのでこういった考え方もできます。

「一瞬で消えてしまう流れ星に対して3回も願い事を言えるほど、自分のなりたいことや将来の夢を意識し続けていれば、必ず願い事は実現する。」

という一種の精神論的な所もありますね。

 

まとめ

流れ星は以外にも年中見れるものなのですね。

12月には三大流星群のひとつ、ふたご座流星群を見ることができます。

ふたご座流星群を見るためのツアーも組まれています。

コロナ対策のため少なめの人数制限になっていますが、「GO TO トラベル」も使えるようなので、コロナ渦での疲れを癒すために行ってみてはいかがでしょうか?

私は自宅から流星群を眺めたいと思います。

それではまた次回、お会いしましょう。

 

 

【参考文献】

流れ星の正体⁈

流れ星にまつわる話

主な流星群

ハレー彗星

母天体とは

放射点

流星群の観察方法

 

【引用動画元】

Nyanta8355

(この方のYouTubeには、様々な星や月などの綺麗な動画が上がっているので是非見てください。)