みなさんこんにちは!
宇宙ビジネスMEDIA編集長の池田 真大(いけだ まさとも)です。

今回はプレスリリースの情報ですが、どんどん宇宙ビジネスが加速しています!
プレスリリースも沢山届くので掲載が追いつかないのが実情だったりしますが、盛り上がっている今だからこそどんどん宇宙産業にチャレンジしてほしいですし、自分なりのチャレンジの仕方を模索し続けてほしいです!

リリース

OKIは、このたび、持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、以下、デブリ)除去を含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングスの子会社で人工衛星システムの製造・開発・運用を担う株式会社アストロスケール(本社:東京都墨田区、代表取締役社長 加藤英毅、以下「アストロスケール」)が開発する人工衛星のユニットの生産を受注しました。評価サンプル、試験用サンプルの評価を経て、実証へ向けて、今後順次納入していきます。

OKIは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)規格7付則の認定を取得しているプリント配線板(PCB)をはじめ、ケーブルなどの基幹部品の設計・製造、機器設計段階でのシミュレーション、採用部品のスクリーニングとプロセス診断、機器の信頼性評価と故障解析、基板実装(はんだ、樹脂封止)、ユニット組立といった、「宇宙品質」のモノづくりサービス(EMS)で、多くの宇宙機器への納入実績があります。

今回の受注により、OKIは国内生産拠点から、過酷な宇宙環境でも安定した正常動作を担保する「宇宙品質」の生産技術力と生産実績に裏付けられた高品質な製品をアストロスケールに対して安定供給し、需要増や改造・修理の場合でもOKIの持つ生産リソースを活用することでフレキシブルな対応を可能にします。同時にOKIは、成長を続ける宇宙分野における実績と生産ノウハウを獲得し、今後のEMS事業拡大につなげていきます。

【アストロスケールについて】

アストロスケールは、軌道上サービスの世界的リーダーとして、安全で持続可能な宇宙開発に取り組んでいます。
衛星の寿命延長、故障機や物体の観測・点検、衛星運用終了時のデブリ化防止のための除去、既存デブリの除去など、多様で革新的な軌道上サービスソリューションを提供します。
2021 年 3 月以降、アストロスケールは ELSA-d(エルサ・ディー) や ADRAS-J (アドラス・ジェイ)のミッションにおいて軌道上で RPO (ランデブ・近傍運用)技術を実証し、軌道上サービスのリーダーとしての地位を確立してきました。
アストロスケールの宇宙機は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米国宇宙軍、欧州宇宙機関(ESA)、英国宇宙庁(UKSA)、Eutelsat OneWeb との先駆的なミッションに採用されています。宇宙機の定期的な点検、移動、除去、寿命延長のためにより多くの衛星運用者が軌道上サービスを導入し、循環型宇宙経済の可能性が広がり、より持続可能な宇宙の未来が開かれつつあります。
本社・R&D 拠点の日本をはじめ、英国、米国、フランス、イスラエルとグローバルに事業を展開しています。

【リリース関連リンク】
・アストロスケール ウェブサイト:https://astroscale.com/ja

・OKI EMSの航空宇宙(New Space)サービスの特長:https://www.oki.com/jp/Advanced-ems/services/vehicle.html

・OKIエンジニアリング
宇宙航空機器に搭載する電子機器の信頼性試験・評価・解析の受託サービス:https://www.oeg.co.jp/space.html

・関連イベント「OKI WORLD 2024 ~世界と、未来と、あなたのために。~」:宇宙関連のセミナー、展示を実施 https://www.oki.com/jp/ad/ow2024/

・沖電気工業株式会社は通称をOKIとします。
・その他、本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。

あとがき

スペースデブリの除去に取り組むアストロスケールは日本が誇る宇宙企業です。
それを有名企業である沖電気が人工衛星のユニットの生産をすることで、安定供給していくことで、他の人工衛星開発企業にとっては増産のための強力な企業になることでしょう。

昨今はコンステレーションという人工衛星群による連携が主流となっているので、1機だけ打ち上げればいいという訳ではなくなっています。
さらに、一般サービスの土台に乗せるならば増産できなければいけないですが、これまではオーダーメイド形式での特注品だった人工衛星。
これからはもっと機数が増えていくはずなので、今後が楽しみですね!