みなさんこんにちは☀️

宇宙ビジネスMEDIA編集長の池田 真大(いけだ まさとも)です!

最近、リリースばっかり載せている気がしますが、こっそりと対談記事の執筆も進めているのでもう少々お待ちください💦

ということで、今回もリリースです!

仲良しの國井さんが所属しているワープスペース社!(國井さんとの対談記事が間も無く完成です✨)

ご存知の方も多いとは思いますが、ワープスペース社は宇宙での光通信を実現しようとしている会社です。

みなさんも4G、5G、Wi-Fiと身近に使っているとは思いますが、20年前にはそんなものありませんでした。

人工衛星は地球を周回してデータを地上に送りますが、特定の決まったタイミングでしかデータを送ることはできません。

それを解決しようとしているのがワープスペース社です!

ワープスペース、オーストラリアの地球観測衛星事業者「LatConnect 60」と提携

小型衛星を活用した宇宙空間での光即応通信サービスの実現を目指す株式会社ワープスペース(茨城県つくば市、代表取締役CEO:東 宏充)は、LatConnect 60 Pty Ltd.(オーストラリア、創業者兼最高経営責任者: ベンカット・ピレイ氏)と、炭素排出量を効率的かつ高い解像度で宇宙から監視していくための仕組み作りに向け、戦略的パートナーシップ契約を締結しましたことをお知らせいたします。

西オーストラリアのパースに本社を構えるLatConnect 60 Pty Ltd.(ラット・コネクト・シクスティ、以下LatConnect 60)は、宇宙から炭素排出濃度を測定するための衛星群を開発しており、50kg/時以上の低排出流量を検知する感度を有しています。
最初の衛星は、2025年後半に地球低軌道に打ち上げられる予定です。

近年は世界中で温暖化対策が議論されています。
米国ではバイデン政権が、温室効果ガスの排出量削減に向けて温室効果ガスの排出に関して目標とマイルストーンを含む対策を義務付ける法制の整備や、クリーンエネルギーやエネルギー効率の改善などを含む連邦政府の環境プログラムに対する予算を増額する方針を示しています。
日本でも2021年10月22日に地球温暖化対策計画が閣議決定されており、2030年度において、2013年度比45%減の水準(約677百万t-CO2)にすることを目標としています。
こうした潮流の中で、人工衛星を利用すれば、アセットレベルの解像度をもって、高い頻度で繰り返し監視できるという利点に注目した事業者のひとつがLatConnect 60です。

ワープスペースは、地球の「見える化」を進めるために、次世代の宇宙通信ネットワーク「WarpHub InterSat(ワープハブ・インターサット)」の開発に取り組んでいます。
このネットワークでは地上と通信のしやすい中軌道に配置されたデータ中継衛星が「ハブ」となります。レーザー光でお客様の衛星からデータを受信した中継衛星は、次々と地上へとデータを伝送していきます。
結果的にお客様は従来の通信方式よりも大容量のデータを、即応的に取得することができるようになります。特に防災など、精度の高いデータを一刻も早く必要とする状況での活用が見込まれています。

他にも同ネットワークは、二酸化炭素やメタンなど、時間と共に分布や状態が変化する「ガス」の観測にも有効なネットワークとして期待されています。
LatConnect 60はワープスペースと連携し、温室効果ガスの排出量や分布状況を把握することで、企業や自治体が適切な対策を講じることができるようにする予定です。
その手始めとして両社はLatConnect 60の地球観測衛星に最適な光通信端末の選定と、地上システムとのインテグレーションを進めていきます。
さらに、今回の戦略的パートナーシップ契約により、日豪両国の市場において政府機関をはじめとしたステークホルダーに対するアプローチにおいて連携をしていきます。

ワープスペースは地球規模の課題を解決することを目指しています。昨年は米国拠点を開設し、今年はヨーロッパでも拠点の設営を進めています。LatConnect 60も同様に、地球温暖化と呼ばれる、世界規模の課題の解決を目指しています。
そのような文脈の中で、日豪での連携に止まらず、両社はアメリカ、インド諸国など同じ連帯を示す国々とその企業と様々な課題解決のための連携に向けても取り組んでまいります。(提供:ワープスペース)

最高戦略責任者及びWarpspace USA CEO 森 裕和のコメント

「今回LatConnect 60の皆さまとの連携に合意できたことを大変嬉しく思います。
昨今は地球温暖化によると考えられる水害や干ばつが各所で発生し、人的被害はもちろん、生活の場を失うことや、食料をはじめとした資源の枯渇などが深刻化しています。
MIT Climate Clock(マサチューセッツ工科大学気候時計)では、2030年までに排出量を大きく削減しなければ、その続く10年に1.5度の気候変動があることを警告しており、地球全体にとって温暖化は喫緊の課題となっています。
私含めて万人に影響がある大きな課題に共に挑戦させていただく機会を与えてくださったこと、そして、このような連携の輪を共に世界に広げることに同意をしてくださったことに、大きな意義と使命感を抱いています。」

LatConnect 60

LatConnect 60は、西オーストラリア州パースにある新進気鋭の宇宙技術企業で、地球観測データを用い、人々や環境に役立つデータ解析を行っています。
LatConnect 60は、業界に関する深い知識と重要な洞察力を結集し、政府機関や民間企業を支援する製品とサービスを開発しています。
LatConnect 60は、独自の「EONET」プラットフォームを開発し、幅広い地球観測(EO)衛星からデータを取得・処理し、農業や環境、持続可能性、ガバナンス(ESG)の分野で洞察を得ることができます。LatConnect 60は、ESGに特化した独自の衛星コンステレーション「HyperSight 60」を立ち上げ、2025年第3四半期以降の運用開始を予定しています。

公式サイト:https://latconnect60.com/

株式会社ワープスペース

日本の航空宇宙産業の重要な集積地のひとつである茨城県つくば市にある、宇宙技術のスタートアップです。
人工衛星は地上と直接通信がとれない状態にあることが多く、その状態であってもすぐに大容量のデータを地上に伝送できるよう、無線での空間光通信を利用したデータ中継ネットワーク「WarpHub InterSat(ワープハブ・インターサット)」の開発をしています。
解像度の高い衛星データをすぐに活用することによる貢献、すなわち、例えば緊急災害支援の効率や精度の改善や、港湾物流の清流化などへの貢献が見込まれています。
ワープスペースは日本で培われてきた光通信技術を軸としつつ、新興企業としての柔軟性を持って、世界に先駆けて民間による光通信網の構築を目指しています。

(参考)

The Biden Plan for a Clean Energy Revolution and Environmental Justice

https://joebiden.com/climate-plan/#

地球温暖化対策計画

https://www.env.go.jp/content/900440193.pdf

MIT Climate Clock

https://web.mit.edu/climateclock/

あとがき

地球温暖化対策として、温室効果ガスの排出量の観測をして目標数値に削減するための1つの施策になります。

脱炭素が進んでいく中で、今の状況をリアルタイムに計測していくことはとても重要ですが、地球規模で取り組むべき活動なので、宇宙からの人工衛星での観測が最適だとお分かりいただけると思います。

今回のパートナーシップにより温度表示のように、温室効果ガスの排出量が日常的に的に目に見える様に表示されるような未来が近づいてきていますね!