みなさんこんにちは!
宇宙ビジネスMEDIA編集長の池田 真大(いけだ まさとも)です!
先日開催された、【Indeed × JAXA】野口宇宙飛行士 リアルタイム交信イベントに参加してきましたので、レポートを書かせて頂きます!
以前に取り上げている、【本日開始】自分に向いた宇宙仕事がわかる「全国一斉 宇宙仕事 適性テスト」を実施!野口宇宙飛行士とのリアルタイム交信も実現のイベントです。
イベント詳細
世界 No.1 求人検索エンジン「Indeed (インディード)」の日本法人である Indeed Japan 株式会社(本社:
東京都港区、代表取締役:大八木 紘之 氏、https://jp.indeed.com 以下 Indeed)は、国際宇宙ステーション(以
下、ISS)に滞在中の JAXA 野口聡一宇宙飛行士とリアルタイムで中継を繋ぎ、宇宙の仕事について対話する『野口宇宙飛行士 リアルタイム交信イベント』をJAXA共催の元、3月30日(火)に開催しました。
今回のイベントは前後半に分けて実施し、前半では、「宇宙仕事の多様性~仕事の可能性は宇宙のように広い~」をテーマに、宇宙ビジネスコンサルタントとして活躍されている大貫美鈴さんと JAXA人事部人事課課長の松村祐介さんが登場した特別トークセッションが行われました。
(【Indeed × JAXA】野口宇宙飛行士 リアルタイム交信イベント YouTubeより)
宇宙に関わる仕事の多様性や、どんな人であっても宇宙の仕事に関われるかもしれない可能性について話が繰り広げられ、トークテーマの一つ目として「これからの宇宙の仕事について」話が振られると、JAXAの松村さんは「JAXAで働くとなると、どうしても宇宙工学を勉強されている人材のイメージがあるかと思うのですが、実際にはJAXA職員でも宇宙工学に特化していない人材も増えています。」と、従来のイメージとは異なる人材でも宇宙の仕事にかかわるチャンスがあると答えていました。
また、「昨今の宇宙ベンチャーの広がり」についての話題では、大貫さんは「この十数年で世界の宇宙産業の
市場は50兆円に到達する勢いになっています。2040年には100兆円、2050年には300兆円に増えていくという展望さえあります」と今後、宇宙産業が広がっていき、大規模産業になることを示唆していました。
イベント後半では、IndeedのCMキャラクターである斎藤工さんと3月3日(水)〜3月21日(日)まで、Indeed上で募集していた「野口宇宙飛行士との交信イベントでのインタビュアー」に選ばれた、一般参加者3名が、ISS 滞在中の野口宇宙飛行士とリアルタイムで交信をしました。
もうおなじみになっている野口宇宙飛行士が画面左側よりひょっこり顔を表すと、その気さくさに会場は笑いに包まれていました。
(【Indeed × JAXA】野口宇宙飛行士 リアルタイム交信イベント YouTubeより)
野口宇宙飛行士とお揃いのブルース―ツ姿で参加した斎藤さんが、「野口さんのご活躍いつも地球から拝見しています!最近だと地球を守る男を演じていたり役で宇宙に行ったりもしていて、宇宙を非常に身近に感じています。今日はこのような機会をいただけてとても嬉しいです!」と挨拶をすると、野口宇宙飛行士は「僕も、宇宙から斎藤さんの出演している作品を拝見しています!多岐に渡たるご活躍、地球規模には収まりませんね」と返答していました。
斉藤さんは、ISS内で自身がが出演している作品を見ていことに驚いた表情を見せながらも嬉しそうな様子でした。その後、斎藤さんから「僕もいつか宇宙で働いてみたいと思っているのですが、宇宙飛行士のお仕事をはじめ、宇宙に関わる仕事の最も魅力的なところを教えてください!」と質問を投げかけられると、野口宇宙飛行士は「宇宙の仕事の魅力は沢山あります。船外活動やロボットアームは宇宙飛行士にとって晴れ舞台とも言えますが、一番の醍醐味は、宇宙にいる飛行士だけでなく地上の管制官も含め、みんなで大きな仕事を成し遂げることですね」と宇宙で仕事をするロマンを挙げていました。
それを聞いた斎藤さんは、「地上と宇宙とが繋がって一体となって大きなことを成し遂げているんですね」と宇宙での仕事の壮大さと一丸となって一つのことを成し遂げる重要性を感じている様子でした。
(【Indeed × JAXA】野口宇宙飛行士 リアルタイム交信イベント YouTubeより)
インタビュアー1人目 会社員の田中さん
質問『今後発展していく宇宙の中で、野口宇宙飛行士の観点でこんなサービスやこんなことをしてくれる人がいたらいいななどお聞かせください』
野口宇宙飛行士『田中さんありがとうございます!これからまさに色々なお仕事が増えてくると思います。今のところはプロフェッショナルである宇宙飛行士しか宇宙に来ていませんし、宇宙にいくこと自体は我々プロにお任せ頂きたいですが、宇宙で何をするかが大事になってくると思います。みなさんが地上でやられている職業は、やがて、全て宇宙にくると思います。今のところ、医師出身の宇宙飛行士はいっぱいいるのですが、看護師出身の宇宙飛行士はまだいないので、看護師さんがいてくれると助かるなーということは多々あります。』
(【Indeed × JAXA】野口宇宙飛行士 リアルタイム交信イベント YouTubeより)
インタビュアー2人目 大学生の小西さん
質問『今年から文系の採用が始まると思うのですが、文系ならではの宇宙開発に貢献できることを教えて欲しいのと、野口宇宙飛行士が、もし宇宙飛行士ではなかったらどんなお仕事をしてみたいか教えてください』
野口宇宙飛行士『小西さんありがとうございます!大学4年生ということでこれから様々なお仕事に挑戦されると思います。宇宙飛行士はもうすぐJAXAで募集しますが、今のところ完全には決まっていないのですが、今まで理系だけだった条件を緩和しようかなというアイデアが出ているようです。私自身としては文系出身の方に宇宙飛行士になっていただくのは大賛成です!宇宙飛行士に文系の方が来ていただいてバリバリ働いて頂きたいと思います。JAXAの中にも文系の職員と技術系の職員がいますが、文系の職員もいっぱい活躍しています。文系や事務系の方も宇宙開発をする中で、間違いなく必要なポジションなので、宇宙でも活躍して欲しいなと思っています。理系出身で色々な科学実験が多くあるので、馴染みやすい部分はありますが、文系だから理解できないことはないと思っていますので、頑張って技術系の知識をつけて頂ければ色んな活躍が出来ると思います。』
(【Indeed × JAXA】野口宇宙飛行士 リアルタイム交信イベント YouTubeより)
インタビュアー3人目 静岡県在住の徳永さん
質問『私には1歳の息子がいますが、将来の選択肢に宇宙での生活があるといいなと思っています。人類が宇宙で暮らすようになったら、どんな働き方や職業があると思いますか?』
野口宇宙飛行士『徳永さんありがとうございます!1歳のお子さんがいるということで将来が楽しみですね!宇宙だから、地球だからという違いがこれからどんどん無くなっていけばいいなと思っています。地球上にある色々な産業、仕事、そういったものが宇宙空間、あるいは月面でどんどん広がっていき、地球にいる人たちと、宇宙に短期間いる人たちとがいかに協調して仕事が出来るかということで、可能性は無限大だと思います。ある意味、今コロナ禍でテレワークを進めている方は多いかと思いますけど、究極のテレワークが宇宙にいる宇宙飛行士、あるいは宇宙で仕事をするといスタイルになるんじゃないでしょうか。』
(【Indeed × JAXA】野口宇宙飛行士 リアルタイム交信イベント YouTubeより)
交信の終盤で、宇宙に関わる仕事にこれから挑戦したいと考えている方々へのメッセージを求められた野口宇宙飛行士は「私の宇宙滞在期間も残り一か月程度となりましたが、この宇宙でのお仕事を最後まで満喫し、皆さんへ色々な宇宙の楽しみ方、宇宙の未来絵図をお届けしていきたいと思います!これからも、持続可能な社会の実現に向けて、皆さんで一緒に頑張りましょう!」と力強いエールを送りました。野口宇宙飛行士からの言葉を受けた斎藤さんは「いつも野口さんのSNSを通して、まるで隣の部屋にいるかのように宇宙を身近に感じることができています。コロナ禍で大変な状況ではありますが、野口さんに宇宙から見る地球の視点を教えていただき、僕自身も頑張ろうと思いました」と語り、参加者一同、本イベントが新しい自分の可能性を見出すきっかけになった様子でした。
あとがき
野口宇宙飛行士とのリアルタイム更新イベントも何度も取り上げてきましたが、一般参加者の方への対応が本当に素敵だなといつも感じます。
野口宇宙飛行士に限らず、JAXAのイベントで一般の方とのコミュニケーションをとる際は、宇宙飛行士の皆さんは本当に真摯に向き合い素敵な対応をしてくれていることにいつも好感を持って見ています。
今回は、IndeedのCMキャラクターである斎藤工さんも交えたリアルタイム交信イベントでしたが、Indeedの宇宙お仕事診断では、斎藤工さんもいけだと同じく『ロケットエンジニア』とのことでし♪
野口宇宙飛行士は先日NASAから発表がありましたが、今月の28日に地球に帰還される予定です。
宇宙ビジネスMEDIAでも何度も取り上げさせてもらっているので、無事に帰還されることを心より願うのと、残りのミッション期間を満喫して頂きたいと思っています!
22日には野口宇宙飛行士の引き継ぎとして星出宇宙飛行士がISSに向けて出発しますので、その様子や、ISSでの野口宇宙飛行士、星出宇宙飛行士の様子もお届けできればと思っています。