みなさんこんばんは⭐️

宇宙ビジネスMEDIA編集長の池田 真大(いけだ まさとも)です!

12月12日から続いたSPACE WEEKの締めくくりの『SPACETIDE 2022 YEAR-END』に参加してきましたので、レポートをお届けします。

本当に多くの方が参加されていたので、会場ではたくさんの方とお話ができましたし、今までネットを通してしかお話しできていなかった方にも会えたりでとてもいい時間を過ごせました!

また、カンファレンスでも得られる知識も多く、ネットワーキングでの交流も時間が足りないくらいの盛り上がりだったので、参加された方は満足のいくイベントだったのではと感じますが、定員が決まっていたので、参加できなかった人や、会場に行けなくて断念した方も多いのではないかと思いますので、いけだが感じた会場の雰囲気を今回の記事ではお届けし、とても気の早い話ですが、おそらく来年も開催されるであろうSPACETIDE 2023 YEAR-ENDの参考にしてもらえればと思います!

大ボリュームをそのままお届けしてしまうと、読みきれない記事になってしまうので、少しずつ満遍なくお届けするので雰囲気を掴んでいただきたいです!

SPACETIDE 2022 YEAR-ENDスタート!

オープニングはSPACETIDE 共同設立者 代表理事兼CEOの石田 真康氏によるオープニングスピーチで始まりました。

2022年の締めくくりということで、この一年を振り返って加速していった宇宙ビジネスについて、日本そして世界各国の宇宙開発についての講演レベルのトークから始まりました。

いけだとして注目したのが、このシーンです。

写真を見てお分かりの人もいるかとは思いますが、昨日打ち上げ成功したispace社の月着陸船から撮影された写真です。

SPACE WEEKがはじまる前に打ち上げ成功のニュースが駆け巡りましたが、石田 真康氏もこのニュースには思い入れがあったようで、宇宙業界のスタートはispace社のHAKUTOのプロボノだったようです。

自分が携わっていたプロジェクトの成功のニュースなので、やはり感慨深いでしょうし、民間企業が地球の写真を撮影できる時代になったと感じる1枚と話されていました。

Space Business Big News 2022

トークセッションとして、メディア代表の3名の方から2022年のビッグニュースを発表してもらい、コメンテーターを交え解説とニュースの深掘りが行われました。

株式会社ニューズピックス 編集部 記者中居 広起氏『月面リバイバル』というタイトルで、約50年ぶりとなる月面開発のニュースをピックアップしていました。

日本の月面着陸プロジェクトのその後や、女性宇宙飛行士として初の月面着陸を目指すアルテミス計画についてなど、世界中が月面開発で盛り上がっているので今後とも注目です!

株式会社日本経済新聞社 日本経済新聞編集委員 小玉 祥司氏はスペースX社のスターリンクが日本で開始したニュースでした。

これは身近な話題になりそうな部分で、衛生通信で地球上全てを圏内にしてしまおうというビジネスで、日本でもスタートしました!

海上や山間部は圏外になるところも多いので、スターリンクが普及すればどこでもつながる世界が実現します。

最後の株式会社マイナビ コンテンツメディア 事業本部 編集統括本部 IT編集部 部長 小林 行雄氏は民間の宇宙進出を取り上げていました。

若田宇宙飛行士と共にISSでの生活用品が宇宙へ行ったり、民間企業が開発した宇宙食の話題にもなりました。

若狭高校のサバ缶は野口宇宙飛行士も絶賛していましたが、話題のインパクトも強かったので、印象に残っている人も多いのではないでしょうか。

SPACETIDE 2022 Sponsor Progress

SPACETIDE 2022のゴールドスポンサーによるピッチ講演で5社登壇されました。

1社目はアマゾン ウェブサービス ジャパン合同会社永野 嗣人氏がAWSの2022年のハイライトとして、ISSでの遠隔通信の成功や、衛星での宇宙実験の初成功などを報告しました。

AWSは今後の人工衛星活用ビジネスでは切り離せないので、更なる発展が期待されます。

2社目はANAホールディングス株式会社 グループ経営戦略室 事業管理部 宇宙事業チームリーダー 鬼塚 慎一郎氏からANAグループの航空宇宙への取り組みが紹介されました。

個人的に注目しているのは、大分空港からのLauncherOneでの輸送事業です。

水平打ち上げで使われるボーイング747を改良した小型ロケット運搬機のCosmic Girlを見たい航空ファンの方々も熱くなるし、国内で人工衛星が打ち上げられるなら日本の人工衛星企業も率先して使うでしょうから、経済サイクルが加速していくのだろうと感じました。

3社目は株式会社JSOL 法人ビジネスイノベーション事業本部 東日本営業部/宇宙事業推進 新井田 亮氏による取り組み紹介です。

宇宙IT企業を目指したリレーションづくり、コミュニティづくりを進めていて、12月初旬にもワークショップが開催されていて、いけだも参加しました!

宇宙産業に携わっている方、弁護士の方、ライターの方、様々なバックグラウンドの方と学びの場となっていたので、個人的にはとても楽しかったです。

4社目はさくらインターネット株式会社 事業開発本部 クロスデータ事業部 ビジネス開発グループPR 由井 文氏による日本発の衛星データプラットフォームのTellusの紹介でした。

いけだも宇宙について学び始めたときにとてもお世話になったのがTellusでした。

その時よりも機能がパワーアップしていて、使用できるデータの種類も増えているので、衛星データを活用したい人は知っていて当然だと思いますが、今後もっと多くの方が使っていけるツールになるといいなと思っています。

最後は、横河電機株式会社 マーケティング本部 イノベーションセンター 新規事業開発担当 内田 幸宏氏のピッチでスポンサー企業の講演が終わりとなります。

1962年から宇宙産業に関わっている横河電機ですが、宇宙のイメージを持っていなかった方も多いのではないでしょうか。

近年、宇宙産業へ新たに力を入れ、2022年は月面産業ビジョン協議会や宇宙科学連合講演会などに登壇している注目企業の1つです。

SPACETIDE AXELA as the Orchestrator

2022年に主にシード期スタートアップを対象としたアクセラレーションプログラム”AXELA”を立ち上げ、その内容と、参加経験のあるスタートアップとのトークセッションです。

左から、モデレーター:宇宙エバンジェリスト 青木英剛氏、パネリストとしてLetara株式会社 共同代表取締役 CEO ケンプス ランドン氏スターシグナルソリューションズ 代表 岩城 陽大氏将来宇宙輸送システム株式会社 代表取締役 畑田 康二郎氏

Letaraは昨年のS-Boosterでアジア・オセアニア賞を受賞していて、安全な固形燃料を開発し、推進剤として使用する小型宇宙機用推進機DARUMAを推し進めています。

スターシグナルソリューションズは衛星運用者による衝突回避運用のサポート、独自の画像解析技術による宇宙ゴミの検出をし、宇宙空間の安全を守っていきます。

将来宇宙輸送システムは社名の通り、将来の宇宙輸送を実現するために枠組みづくりや取り決め、法律などの制定から実際の輸送までを手がけていきます。

将来宇宙輸送システム株式会社の畑田 康二郎氏はAXELAのProgram Managerとして主催する側でもあり、スタートアップの側でもあるという面白い立ち位置でしたが、AXELAによる支援で事業化が進んでいることは感じられました。

印象に残っているのはトークの中で『AXELAは世話焼き人』という表現があって、投資家とスタートアップを繋げてきっかけを作ったりして、上手くいくように見守っていく仲人のような存在とのことで、何だかしっくりきました!

宇宙ニュースのトークセッションや、スポンサー企業のピッチ講演も良かったのですが、いけだはこのAXELAのトークセッションが一番面白かったですね!

Space Business Quiz Battle!

『宇宙ビジネスの大忘年会に相応しい参加型のセッション』との触れ込み通り、参加者全員によるクイズ大会でした!

最後の9人になるまで宇宙ビジネスにまつわるクイズが出題されます!

雰囲気をお届けするレポートなので、あえて答えは書きません!笑

AXELAのセッションに登壇したスターシグナルソリューションズの岩城さんからはこんな問題が出題されました!

最後まで勝ち残った9名によるフリップクイズにはAstroscale社の創業者兼CEOの岡田 光信氏からの問題や、山崎直子宇宙飛行士からの問題など豪華で、難しいクイズが出題されました。

ちなみに、いけだは◯Xクイズの割と早い段階で脱落しました。。泣

大いに盛り上がったクイズ大会の後は、石田 真康氏のクロージングスピーチの後ネットワークングとなりました。

Networking Party “YEAR-END SPACE”

SPACETIDE 2022 YEAR-ENDの参加者、登壇者、NIHONBASHI SPACE WEEK 2022の出展者が大衆結するネットワーキングイベント!

Twitterで交流のあった方や、webでしか話せなかった方、登壇者の方々、久しぶりにお会いできた方々と話せてすごい盛り上がりようでした。

ネットワーキングの時間は2時間ほど用意されていたのですが、体感的には30分程度に感じるほどあっという間で、たくさんの方と宇宙ビジネスについてお話しさせていただきましたし、今後の取材の申し込みもさせていただきました!

会場を見渡してみると、学生の方も多く見られましたし、異業種で宇宙に興味があるという人の参加も多かったので、本当に様々な人が参加しているイベントなんだと感じました。

あとがき

今回初めてメディアパートナーとして参加させてもらいましたが、16時から22時までの6時間という長いイベントなのですが、終わってみると6時間もいた感覚ではないんですよね。

それぞれのセクションに満足したということもあるんでしょうし、ネットワーキングでも『はじめまして!』でお話しした宇宙企業の方もいらっしゃれば、『お久しぶりです!』と声をかけていただいた方も多く参加されていて、本当に忘年会に参加した気分になっていたんだと思います。

今回は、このイベントの雰囲気をお伝えする記事なので、詳細よりも全体をちょこちょこ切り抜いてみました!

いけだは既に来年も参加を表明していますので、この記事を読んで『私も参加します!』という方は来年の宇宙ビジネス大忘年会のSPACETIDE 2023 YEAR-ENDに一緒に参加しましょう!