みなさんこんにちは!

宇宙ビジネスMEDIA編集長の池田 真大(いけだ まさとも)です!

Amazon創立者のジェフ・ベゾス氏が設立した民間宇宙企業のBlue Origin(ブルーオリジン)が弾道飛行用の有人宇宙船New Shepard(ニューシェパード)の検証打ち上げであるNS-15(ミッション名)を現地時間の4月14日11時50分に行いました。(日本では15日2時50分)

ライブ配信も行われていて、約8,000人が視聴していましたが、日本での時間が遅かったので、リアルタイムは途中で諦めてアーカイブで見直したいけだです(笑)

いけだと同じようにリアルタイムで見れずに、アーカイブを見る方のためにもブルーオリジンのニューシェパード NS-15について簡単に説明します!

Nwe Shepard(ニューシェパード) NS-15

New Shepardは垂直離陸型の有人宇宙船で、ロケットであるNew Shepardと最大6人が搭乗できる宇宙船であるクルーカプセルから成る再使用可能な機体です。

宇宙旅行を目的としているため、クルーカプセルには大きな窓がついています!

(クレジット:Blue Origin)

今回のNS-15はNew Shepardの15回目の打ち上げテストで、有人テストの前哨戦とも言われているので、クルーカプセルへの搭乗や操作、着陸後の手順なども併せて行われました。

(クレジット:Blue Origin)

アーカイブにはリフトオフ前に、New Shepardの開発インタビューやクルーカプセルの紹介などもありましたが、全部英語なので、分かる人はそこから見てみるのもいいかもしれませんね!

画像の右上にカウントダウンの表示があります。

これだと、リフトオフの2分39秒前ですね。

(クレジット:Blue Origin)

そしてこの画像が、クルーカプセルを切り離して戻ってきた直後のNew Shepardです。

右下に表示が移動していますが、リフトオフ後の時間が表示されています。

打ち上げから着陸まで7分39秒です!

今回のNS-15では347,574フィート(105.941km)までクルーカプセルが到達しています。

地上100kmで宇宙空間なので、往復で8分かかっていない状況です。

(クレジット:Blue Origin)

3つのパラシュートに吊るされているのが地上に戻ってきたクルーカプセルです。

リフトオフから10分後には宇宙空間から戻ってきて地上、253フィート(約77m)で、New Shepardよりも約3分後に着陸しています。

打ち上げるロケットも、乗員が乗り込む宇宙船も再利用可能なので、しっかりと着陸までの設計が施されています。

リフトオフから3分30秒後には宇宙空間である地上100kmに到達して、クルーカプセルを切り離し、地上の到着場所まで戻ります。

宇宙空間で切り離されたクルーカプセルは数分間の宇宙空間を満喫した後に地上に戻ってきます。

あとがき

打ち上げから帰還までがスムーズであまりにも普通な出来事のように感じてしまうのが『凄いな』と感じました。

最近では、SPACE X社のStarship(スターシップ)の試験で打ち上げ時での不具合などがありましたが、ロケットの打ち上げ性能を上げていく為には、必要な失敗も必要だと宇宙兄弟でも言っていたとおり、何度も何度も実験と検証を繰り返して安全性を担保していくもので、有人飛行ともなると基準がかなり上がっていきます。

他のメディアでも『打ち上げテストで失敗』や『打ち上げ後爆発』など後ろ向きな表現で取り上げられることもありますが、必要な失敗を積み重ねている過程を評価すべきだし、その後の成果をもっと取り上げるべきなんだと感じています。

今回のBlue OriginのNS-15は無人テストなので、取り上げているメディアも少ないですが、綺麗に打ち上がって、綺麗に戻ってくるNew Shepardとパラシュートで戻ってくるクルーカプセルをぜひぜひYouYubeのアーカイブも見て欲しいですね!

(YouTube:Blue Origin:Replay – New Shepard Mission NS-15 Webcast)

宇宙旅行のチケットも予約できるので、興味のあるひとはBlue Originの公式サイトをチェックしてください!