みなさんこんばんは⭐️
宇宙ビジネスMEDIA編集長の池田 真大(いけだ まさとも)です。
先週の12/14(火)・15(水)の2日間開催されていた、国内最大級の宇宙ビジネス展示会の『TOKYO SPACE BUSINESS EXHIBITION 2021』に行って来たレポートをお届けします!
想像していたよりも来場していた人たちが多く、実際に会場に訪れた方もいるかもしれませんが、遠隔地の方には「参加したかったのに、、」と思っている方もいるかと思い、いけだの感想も含めて紹介していきたいと思います!
TOKYO SPACE BUSINESS EXHIBITION 2021
21社が出展している今回の展示会は東京の日本橋のコレド室町で開催され、各ブーストもにひっきりなしに来場者への説明が行われていて、活気がありました。
全部のブースは回れなかったので、今回はいけだが気になったブースをピックアップしてレポートをさせて頂きます。
各社には後日、取材の申し込みをして詳しい記事を掲載していきますので、そちらも楽しみにしてください!
インターステラテクノロジズ株式会社
ご存知の方も多いとは思いますが、ホリエモンさんがファウンダーを務めている、北海道大樹町のロケット事業者のインターステラテクノロジズ株式会社のブースです。
これまでのロケットのポスターや、パーツの模型の展示と、今、SPACE COTAN株式会社がメインとして運営しているロケット発射場を北海道スペースポート『HOSPO』にしていく活動の説明などのパンフレットがありました。
インターステラテクノロジズ社もSPACE COTAN社も宇宙ビジネスMEDIAでは何度も取り上げているので、いけだとしてはかなり身近な企業のブースで、北海道スペースポートは継続取材の対象の一つでもあるので、今後とも楽しみにしています!
【HP】インターステラテクノロジズ株式会社:http://www.istellartech.com/
【Twitter】インターステラテクノロジズ/なつのロケット団:@natsuroke
株式会社amulapo
個人的にずっと気になっていた株式会社amulapoのブースがあったので、説明を聞いている人の列に並んで待っていました。
なぜ待っていたかというと、説明の対応をしていたのが代表の田中 克明氏で、以前からオンラインのイベントやYouTubeの配信などで一方的に知っていたので、『直接話せるチャンスだ!』と思い、ワクワク待っていました!笑
amulapo社は鳥取砂丘でAR技術を駆使した宇宙飛行士体験の『月面局地探査実験A』や、VR技術、AR技術を使った子供向けコンテンツの『バーチャル宇宙飛行士選抜試験』のコンテンツを提供しています。
この2つは、宇宙を身近に感じられる地上コンテンツとして、その他の宇宙ビジネスとは違い、地球上だけでの活動なので、とても興味深く、以前から気になっているコンテンツでした。
また、『星みくじ』というコンテンツも先月から公開されていて、おみくじを引くことにより、自分の位置情報から人工衛星のデータを活用して、星がどれだけ見えるかを占ってくれます。
これは、人工衛星から取れる「夜間光」のデータや、天気のデータを活用してよく見えるなら「大吉」、あまり期待できないなら「凶」が出るようです。
星を見るために適したスポットを知ることができるコンテンツです。
「宇宙って難しそう」というイメージを払拭してくれるのが、amulapoのコンテンツだと思っていて、宇宙が好き、興味があるってだけで、飛び込めるコンテンツなので、まずは体験あるのみです!!
【HP】株式会社amulapo:https://amulapo-inc.com/
【Twitter】宇宙体験を届けるamulapo(アミュラポ):@amulapo
大分県
あえて、『大分県』として表記しました!
大分県のブースは、アメリカのVirgin Orbitと大分空港が水平発射型の宇宙港の活用に取り組んでいるので、大分県の方と、人工衛星の打ち上げ事業を取りまとめる全日空商事の方からお話伺いました!
大樹町のスペースポートがロケットを活用した垂直打ち上げがメインな事に対して、大分空港では、Virgin Orbitの飛行機で雲の上まで上昇してから打ち上げる、水平打ち上げがメインとなり、こちらも以前から大注目をしていたので、直接お話を聞かせてもらえて感激でした!
宇宙ビジネスMEDIAで密着応援していた、BS日テレのYouTubeコンテンツの『牧田君はJAXAに転職したい!』でも、大分空港が特集されていて、もちろん視聴していたので、その時のお話もさせてもらったり、実際の打ち上げを見れるイベントの構想なども聞かせてもらいました。
水平飛行の打ち上げでは、雲の上まで上がるので、天候に左右されない利点があります。
ただ、飛行機からのロケットの打ち上げの瞬間は、雲の上からなので肉眼での観測ができず、実際には大分から遠く離れた小笠原の方で打ち上げを行うケースもあるようなので、打ち上げ観測はどうしてもライブカメラに頼らざるを得ない状況です。
これについては、垂直打ち上げでも肉眼で観測できるのは長くて数分なのであまり問題ない気もしています。
また、大分県では来年の2/26(土)から3/4(金)まで、「宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)」が開催され、2/26(土)・27(日)の2日間はISTS開催イベント「おおいたそらはく」が開催されます!
ホームページで情報公開されるので、興味がある方はチェックしてください!
【HP】大分県:https://www.pref.oita.jp/
【HP】ISTS大分別府大会:https://ists.pref.oita.jp/
【Twitter】Spaceport_Oita:@Spaceport_Oita
株式会社天地人
(提供:天地人)
株式会社天地人はJAXA公認のスタートアップ企業で、膨大で複雑な衛星データを「専門知識なく誰でも」課題解決に向けたソリューションとしてサービスを提供しています。
画像は天地人が提供している『天地人コンパス』の画面キャプチャです。
展示会でも実際に動かしてもらい説明を受けましたが、操作性は高いと感じました。
実際の衛星データは可視化するまでにも大変な処理が必要で、さらにそこから他のデータとの合成をしなければならず、その方法はプログラム言語での作業となります。
簡単に言うと、面倒で難しい作業が必要なんです。。
それをまとめてやってくれていて、直感的な操作が可能になっているのが『天地人コンパス』です。
まだまだごく一部の人向けのサービスではありますが、非常に使いやすく、データを可視化して活用できる点がいけだとしては有難いので、今後の注目したい企業であり、コンテンツです。
分析・解析・予測という分野に強いコンテンツなので、そういった分野に興味がある人はまずは触ってみてください!
【HP】株式会社天地人:https://tenchijin.co.jp/
【HP】天地人コンパス:https://compass.tenchijin.co.jp/
【Twitter】株式会社天地人:@tenchijin_pr
JAXA
先程の天地人を輩出したJAXAのブースです。
JAXA新授業促進部(@jaxabiz)のSNSアカウントをフォローしたらガチャを回せるとのことで、以前からフォローしていたので挑戦させてもらいました!
イプシロンロケットが当たりお土産として大事に持ち帰りました!!
天地人のようなJAXA公認のベンチャーは現在9社あり、JAXAの職員が自分たちで出資し、JAXAは知的財産や研究開発成果等の利用を認め、活動を応援することで、宇宙ビジネス市場の活性化を図っています。
これまで、JAXAが少しは出資しているのかと思っていたのですが、JAXAが提供しているのは言ってしまえばノウハウと、立ち上がったJAXA職員のサポートをしているようです。
また、JAXAからのベンチャー以外でも他の企業と共同で進めているプロジェクトが多数あり、今回の展示会に参加している多くの企業とのコラボレーションがあり、国と民間企業とが一緒になって進めているのを実感しました。
民間が宇宙ビジネスを主導していくとはいえ、JAXAが保有している膨大なノウハウと実績のサポートがあれば、民間企業はもっともっと加速できると思うので、これからコラボレーションする企業が増えるのと、天地人のようにJAXA認定のベンチャーが増えていくのを楽しみにしています!
【HP】JAXA:https://www.jaxa.jp/
【Twitter】JAXA新事業促進部:@jaxabiz
株式会社ALE
最後は、宇宙ビジネスに関心がある人は知っているはずのALEのブースで話を聞かせてもらいました。
ALEも宇宙ビジネスを学び始めた当初からずっと気になっている企業で、オンラインの講演会などにも参加していたので、直接話を聞けるチャンスにテンションが上がりました!
ALEの事業として印象的なのは『人工流れ星』です。
写真の球体が流れ星の『タネ』として、人工衛星から射出され、夜空に流れ星を任意のタイミングで出現させます。
流れ星は珍しいものという認識が強く、流星群のタイミングでも条件によってはなかなか観測できないことも多くあります。
その流れ星を好きな時間に好きな場所で流せるというのは、宇宙好きや天体ファンだけではなく、多くの人にワクワクを提供している事だろうと感じています。
実際に、いけだもこの人工流れ星の事業は宇宙エンタメとして個人的にも楽しみにしていますが、今回の展示会では、その他の2つの事業についてお聞かせいただきました!
『大気データ事業』と『宇宙デブリ対策事業』の2つです。
詳しくは改めて取材をさせて頂き記事化するのですが、どちらも人工流れ星にも劣らない話題性を呼ぶ事業だと感じました。
『大気データ事業』も『宇宙デブリ対策事業』もメインとして切り出して、それぞれがベンチャー企業として進めていてもおかしくないと感じました。
ただ、3つの事業ともにこれまでの小型人工衛星の技術を活かし、ALEとしてのノウハウの積み重ねがあったからこそなんだということも説明を聞いて納得した部分でした。
【HP】株式会社ALE:https://star-ale.com/
【Twitter】ALE _man-made shooting star project (人工流れ星プロジェクト):@ALE_StarAle
あとがき
オンラインで参加できるセミナーやイベントも増えてきましたし、宇宙関連の話題が尽きないので、みなさんもこの年末も宇宙について一緒に学んでいければと思っています!