(YouTube:Blue Origin)
みなさんこんにちは!
宇宙ビジネスMEDIA編集長の池田 真大(いけだ まさとも)です。
各種メディアでも報じられていますが、昨夜アメリカのBlue Originが有人宇宙飛行に初めて成功しました!
日本時間7月20日22時12分に同社のNew Shepardに創業者のジェフ・ベゾス氏、弟のマーク氏、元宇宙飛行士で最高齢搭乗の82歳のウォーリー・ファンク氏、キャンセル枠を落札したオランダの最年少搭乗の18歳のオリバー・デーメン氏の4名が乗り込み、地上100kmの低軌道を超えて数分間の無重力宇宙旅行を楽しみ、無事に地球に帰還しました。
(YouTube:Blue Origin)
打ち上げから帰還まで全て自動で行われるので船内で操縦する必要はなく、搭乗者は束の間の宇宙旅行を満喫することができます。
打ち上げから帰還までの所要時間は約11分で、無重力状態は数分間だけですが、宇宙飛行士ではない民間人が紛れもなく宇宙空間に到達しているという事は歴史的な快挙です。
これで、有人宇宙飛行に成功している民間企業は、SpaceX、Virgin Galactic、今回のBlue Originの3社になり、Virgin GalacticとBlue Originは商業宇宙旅行を展開する予定で、気軽に宇宙に行けるようになる第一歩となっています。
ただ、気軽にと言ってもまだまだチケットは高額が予想されていて、今回の座席枠はオークションで約31億円で落札されているようです。
一般に宇宙旅行が開かれるまでにはまだ時間がかかるかもしれませんが、これまでは選ばれたごく少数の宇宙飛行士という職業が何年も訓練を重ねて宇宙に飛び立っていました。
その中には、年齢や体格の制限、必要学力などさまざまな要素で狭き門となっていましたが、今後はそういった制限がなく、全人類を対象に宇宙という目的地に飛び立つことが出来る様になります。
日本でも、北海道の大樹町を拠点に、インターステラテクノロジズ社がロケットの開発、打ち上げを行っています。
その大樹町の発射場の運営、設備管理をSPACE COTAN社が行い、世界各地のロケットベンダーが利用しにやってきます。
宇宙は遠い存在ではなく、着実に身近に近づいてきているので、ぜひ今回のBlue Originの初の有人宇宙飛行の成功をきっかけに、宇宙に興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいです。
日本もどんどん加速していくので、今この流れに乗れれば、数年後の日本の宇宙ビジネスがさらに楽しくなること間違い無しです!!
(YouTube:Blue Origin)